稀勢の里の優勝にみんながモヤっとしている理由

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八百長か!?

大相撲2017春場所、稀勢の里の大逆転優勝が決まった。

怪我で調子最悪の稀勢の里が、前日まで絶好調の照ノ富士に二連勝する形で

これには賛否両論大激論が巻き起こった。「八百長なんじゃないか」「横綱が変化するのはどうなの」等々。

優勝決定戦の捨て身の投げはともかく、本割では組み合いになった上で突き落として勝利していることに、違和感を覚えた人も少なくない。

一旦あらすじ

全部知ってる人はこの段落は飛ばしてOK。

稀勢の里は13日目の日馬富士戦で負傷。土俵下から立ち上がることすら出来ずに退場した。これがなければ、稀勢の里が順調に優勝していたか、あるいは照ノ富士にあっさり負けて「いつもの稀勢の里が帰ってきた」と笑っていられたはずなのだ。

しかし、怪我を全くしない力士であった稀勢の里の急変に、どよめきが起こる。14日目の鶴竜戦は、全く歯が立たず破れた。

片や1敗照ノ富士は稀勢の里の弟弟子にあたる高安に一敗を喫したものの、絶好調。誰もが照ノ富士の優勝を確信していた。確信していたからこそ、12日目までの横綱稀勢の里の大躍進が幻で潰えてしまったことにため息をついていた状況。

そんな中迎えた千秋楽。

結果はご存じの通り、まさかの稀勢の里二連勝。これには、喜びの反面、戸惑いを隠せない相撲ファンも多かったのではないだろうか。

照ノ富士を負けさせたのは何だったのか

照ノ富士は、14日目に格下の琴奨菊相手に変化で勝利、大関復帰チャレンジを終了させたことで、大ブーイングを浴びた。また、稀勢の里の怪我の原因となったのが同部屋・兄弟子の日馬富士であったこともあり、完全にアウェーであった。

第一には、この空気が、少なからず戦意に影響を与えたのは間違いないだろう。

第二には、照ノ富士本人が、膝の痛みを述べていた点にある。長いこと照ノ富士と彼の成績を悩ませてきた膝の怪我が疼いたのである。

そして最後は、敗退行為(八百長)の疑いである。

しかしこれは、疑っていたらキリがないように思う。それに、大事なのは八百長が実際にあったことではない。これについては後述する。

もし照ノ富士が万全の状態で稀勢の里と戦っていたら?

アウェーな空気もなく、怪我もなく、もちろん八百長もない。

そうじゃない、アンフェアな状態で稀勢の里が照ノ富士と戦っていたらどうなっていただろうか。

100%照ノ富士が勝っていただろう

稀勢の里は鶴竜戦以上の大敗を喫していたに違いない。

そんな相撲を我々は見たかったのだろうか?

 

良くも悪くも常に相撲界の話題の中心にいる稀勢の里

よく考えてみてほしい。

稀勢の里が我々をモヤっとさせなかったことがあっただろうか?

モンゴル人横綱を三連勝で下した後に平幕の力士にあっさり破れたり

自分の絶好調の場所と白鵬の絶好調の場所が重なっては直接対決に敗れ準優勝に終わったり

序盤に黒星を重ね優勝争いから陥落した後に本領を発揮したり

エピソードには枚挙に暇がない。

そのたびに稀勢の里ファンはモヤっとさせられてきた。これまでのモヤモヤと、今回のモヤモヤ、何が違うかというと、一見「稀勢の里が勝ったか負けたか」の違いがあるように見えるが、本質は違う。本質的にはこれまでと何も変わらない。

みんな、逆境が大好きなのである。これまで、モンゴル人力士の圧倒的なプレッシャーに立ち向かってきた稀勢の里をみんな応援していた。そして今一歩優勝できなかったことにモヤモヤさせられてきた。しかし、ここ1年、明らかに彼らと互角な相撲が取れるようになってきた。

そして年間最多勝、初優勝、横綱昇進、12日目までの大活躍。

とうとう稀勢の里ファンは、稀勢の里が勝っただけでは飽き足らず、ぐうの音も出ない優勝まで期待するようになってしまった。これこそが、稀勢の里の優勝にみんながモヤっとしている最大の理由なのだ。

先場所の優勝も、稀勢の里とさほど調子の良くない白鵬以外の横綱・大関が全滅した中での優勝だった。その後の白鵬との一番も、勝ちを収めてはいるものの、当たり負けており百点の勝利ではなかった。

一度の優勝で横綱になったこともそうだ。今場所も、星だけを見れば、稀勢の里は大関以下の相撲を落とさなくなっただけで、横綱に勝てていない。結局、ぐうの音も出ない優勝は未だおあずけの状態なのである。

だからこそ稀勢の里は今後も相撲界の話題の中心になっていくだろうし、アンサイクロペディアに言わせれば(彼のイニシャルと掛けて)KYと呼ばれるのだろう。

ただし、怪我だけは本当に心配である。

今後の稀勢の里に求めること

来場所は休んで、万全の状態で名古屋場所に臨んでほしい!

怪我が長引かないことを祈っております。

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ABOUTこの記事をかいた人

漫画家&ブロガー集団。現在、新都社にて完全無料WEBコミック「間の間」を連載中。年齢や国籍にとらわれない、自由な人生を夢見て日々飄々と面白いことやっていきます。