市場規模
日本の1/3程度で1000億円。
まあ予想通りというか、多くも少なくもなく、といったところでしょうか。
グラフィック・ノベル
アメリカの漫画というとアメコミを連想しがちです。
ですが実はアメリカの漫画の売上の半分は「グラフィックノベル」が占めています。
アメコミとグラノベの関係は、少年漫画と青年漫画、あるいはライトノベルと小説のような関係で、形式は同じですが対象読者が異なります。
マンガの読者層が主に10代であり、青年向・女性向マンガが低迷してきたアメリカですが、グラフィックノベルは着実に売上を伸ばしているようです。
以下はWikipediaより引用。
一般的に「グラフィックノベル」という用語は、「コミックス」や「コミック・ブック」という用語に内包される子供向けのユーモラスな作品群から、伝統的なアメリカン・コミックよりもシリアスであり、大人向けであり、あるいは文学的である作品群を、暗に峻別するために使用される。
この区分はフランスの大人向け漫画「バンド・デシネ(Bande Dessinée)」と、同様の理由で用いられている。
日本の漫画が、グラフィックノベルに含まれるか否かという議論に対しては、現在決着は付けられていない。
ただし、現在アメリカを中心とした英語圏では、日本の漫画単行本の英訳版をグラフィックノベルと呼んでいる。
グラフィックノベルのドラマ化・映画化
以下に挙げたものは、グラフィックノベルからドラマ化・映画化を果たしたもです。メディアミックスですね。
- ウォーキング・デッド
- アウトキャスト
- シン・シティ
- ウォッチメン
- 300
- ダークナイト
日本の漫画はアメリカで受けるのか?
日本の人気漫画がアメリカでもまたヒットすることがあるのはすでに承知だと思います。
ナルト、ワンピース、ドラゴンボールなどの海外発行部数はまた日本の1/2〜1/3程度くらいで、一定の人気があります。
ですがここで黙って文化を輸入しているだけに止まらないのがアメリカです。
アメリカは日本の漫画にインスパイアされた漫画を本国でヒットさせています。
実際にアニメの場合だと、アメリカの大手ケーブルTVカトゥーン・ネットワークは放送枠に自社製作アニメを増やす傾向にあり、2000年頃に比べると明らかに日本アニメの放送枠が減っている。
アニメで言えば、北米では日本産アニメに強く影響を受けた北米産“アニメ”が、日本産とは比べものにならないくらい大きな人気を博している。
これは例えば近年「アズールレーン」や「荒野行動」といった日本のゲームにインスパイアされた中華ゲームが本国や日本で受けることに似ています。
歴史を辿れば日本の漫画もまたアメコミ・カートゥーン・バンドデシネの影響を受けて独自に発展した文化であるため、同じことでしょう。
参考文献
以下の2サイトはアメリカの出版を知る上で便利なサイトですので読んでおくと良いでしょう。
https://ceena.hatenablog.com/archive