ビジネス強化月間で世界が変わった
この一か月シータートルではビジネス強化月間としてビジネスの師匠に入門しました。
他の人と会わず、部屋に軟禁され、師匠の言葉に向き合っていたのです。
控え目に言います。世界が変わりました。
ビジネスの師匠、それは『本』
はい、師匠とは特定の個人ではありません。
たくさんの本です。
もちろん駄本ではなく、新旧織り交ぜたベストセラーたちです。
今回はそこから学んだことを7つに纏めてみました。
「自分はクリエイターだからビジネスのことは関係ない」
そう思う人にこそ読んでほしいと思います。
1. 大事なのはリーダーシップ
『採用基準』は、仕事において一番重要なものを説いた書籍です。
それは『リーダーシップ』です。
ダメな日本企業がよく求める、「コミュニケーション能力」「空気を読む能力」などではありません。
リーダーシップとは、『目標を掲げる』『先頭を走る』『決める』『伝える』を達成することです。
そしてそれは圧倒的な当事者意識に裏付けされるものです。
2. 無駄なエネルギーを使わない
『リーン・スタートアップ』は今の時代の新規事業や起業において必要な考え方について解説した本です。
かなり詳しく書かれているので、起業を考えてる人はぜひ全文を読んでみて欲しいですが、最も大事なことは「余計なものを作らない」です。
どれだけ時間や苦労をかけても顧客が満足しなければそのプロダクトの価値はゼロ円です。
作ることが目的になっていませんか?
なぜつくるのか、それを徹底的に掘り下げることがリーンスタートアップの第一歩なのです。
3. 製品は実際に会った人に使ってもらいながら作る
『リーン顧客開発』は『リーンスタートアップ』の副読本です。
この本ではさらにどのように顧客に向き合うかについて具体的に掘り下げられています。
大事なことは実際にユーザーに使ってもらうことです。
そして、プロダクトを使うユーザー(ペルソナ)を見つけることです。
それが、余計なモノを作らないための最短の道なのです。
4. 常に最悪を想定する
『ピクサー流 創造するちから』は世界最高の組織が具体的にどのようなものであるかをエピソード形式で語ってくれる本です。
この本から学べることは本当に多いです。
本当にイケている組織がどのように動いているのかこの本を読めば全て学べます。
今回はこの本から『常に最悪を想定する』という考え方をピックアップしました。
常に最悪を想定していれば小さな失敗に気付けます。
大きな成功を導くためには小さな失敗が不可欠です。
問題が出てこない組織というものこそ本当に問題なのです。
小さな失敗のない組織に成功はありません。そう考えさせてくれる書籍でした。
5. クールに見られることが最大の関心事
クールは、ヒトの購買行動について書かれた本です。
タイトルに反してチャラついた本ではなく、サブカルチャーに対する言及や、心理学や文化人類学からのアプローチなど、読み応えありです。
今時のヒトはいかにクールに見られるかということを最重要視しています。
いま自分の作っているプロダクトは誰にとってクールなのか。
それを改めて考えさせられる本でした。
6. 製品を利用することがそのまま宣伝になるような仕組みを作る
『いちばんやさしいグロースハックの教本』はグロースハックというマーケティングの新しい概念について述べた本です。
「作ったものをどう宣伝するか」ではなく、プロダクト自体もマーケティングに合わせて後から変容させるといった考え方を提唱しています。
今回ピックアップするのは『宣伝をユーザーにしてもらう』というものです。
ユーザーは企業による宣伝が嫌いです。
また企業による広告はお金がかかります。
広告料を払うのではなく、ユーザーに宣伝してもらうのです。
理想は、ユーザーがそのプロダクトを利用することで自動的に宣伝されるような仕組み。
あるいは、口コミをしてもらいやすくするようなクールな設計。
そういったものがこれからのものづくりには不可欠です。
7. 顧客の欲しいものは顧客は気づいていないし言いたくない
『欲しいの本質』は『クール』と同様に、人の購買動向について分析した本です。
ここで登場する重要な概念として『デビルインサイト』というものがあります。
人間が何か行動するとき、動機は一つではありません。
人間はそのうち綺麗な動機しか表に出しません。裏にはしばしば汚い動機、すなわちデビルインサイトが隠されています。
ヒトのデビルインサイトを見抜き、そこに綺麗な動機をラッピングしてあげることが求められているわけです。
消費者は自分の欲しいものを口に出しません。
それを見抜くことが生産者に求められている作業なのです。
まとめ
新旧のビジネス書のベストセラーから学んだ7つの鉄則を紹介しました。
1. 大事なのはリーダーシップ
2. 無駄なエネルギーを使わない
3. 製品は実際に会った人に使ってもらいながら作る
4. 常に最悪を想定する
5. クールに見られることが最大の関心事
6. 製品を利用することがそのまま宣伝になるような仕組みを作る
7. 顧客の欲しいものは顧客は気づいていないし言いたくない
これからのものづくりに大切なことは、クリエイター指向とビジネス指向との両方を持つことです。
ビジネス指向が見えなくなったら、この記事や紹介している書籍のことを思い出してみてください。