今日は「豊かとは何か」について考えてみます。
こないだ、10代の子と話した時にこんな話題になりました。
「外貨を獲得できなければ、内需を拡大しても豊かにはならないんじゃない?
内需がいくら潤ってもトータルでプラマイゼロじゃない?
つまり、国が豊かにするには、外貨を獲得しなければならないんじゃないか」
よく気付きましたね。大したもんです。
これは、経済学でもたびたび疑問に上がることなのです。
で、答えを言うと、実はそうじゃないんです。
内需の潤いと、豊かさはちゃんと関係しています。
豊かさとはなんでしょうか。
豊かさは、いくらお金を持っているかではなく、いくらお金を使ったかによって決まるという考え方があるのです。
超ざっくり言えば、500万円稼いで500万円使うよりも、1000万円稼いで1000万円使う方が、手元に残る金額は同じくゼロですが、後者の方が豊かですよね。
つまり、トータルでゼロでも、循環が増えれば、それだけ潤うと言えるのです。その辺はストックとフローを勉強してみると良いでしょう。
GDPはその年の生産量≒消費量なので、極論を言えばいくらインフラが整っていようが、生産(消費)を一切しなければ、その国のGDPはゼロで、途上国という扱いになるのです。
ただしこの循環の速度変化が大きすぎると、物価が上昇し、貨幣の価値が低下し、インフレが起こり、経済が不安定になるというリスクはあります。
基本的には国家レベルでは増税、市場レベルでは物価の上昇で以って勢いは止まります。
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