※本記事はドラッグの使用を推奨するものではありません。
日本でドラッグの書籍というと、80〜90年代サブカルの重要人物である青山正明の「危ない薬」や鶴見済の「人体改造マニュアル」が有名。
だけど読む価値がある本といえばそれくらいで、そもそも日本はドラッグとの結びつきが薄いから知見も少なく表面的な記述に留まっている。
ドラッグを語るならやはり本場の本を読むべし。
ということで今回はドラッグに関係する書籍をまとめてみた。
!!!どれも危険な書籍なので取り扱い注意!!!
知覚の扉(オルダス・ハクスリー)
『知覚の扉』(ちかくのとびら、原題 The doors of perception)は、1954年発行のオルダス・ハクスレーの著書で、幻覚剤によるサイケデリック体験の手記と考察である。
幻覚剤メスカリンが、かつての幻視者、芸術家たちの経験を蘇らせる。知覚の可能性の探究を通してハクスリーが芸術を、文明の未来を語り、以後のさまざまなニューエイジ運動の火つけ役ともなった名エッセイ。
大気圏外進化論(ティモシー・リアリー)
神経進化の24の段階を示し情報化社会を宇宙移民への予備段階と規定した未来ヴィジョン。自らのサイケデリック物質による覚醒体験をベースに、宇宙科学・生命科学・脳科学の成果を独自のスタイルで繋ぎあわせた知的コラージュ。
アメリカでは特に、既存のハイカルチャーに対抗するカウンター・カルチャーの流れでサイケデリック革命の父としてヒッピーやドラッグを使う若者文化・芸術家の支持を集め、精神文化を謳う後のニューエイジ運動にも強い影響力を持っている。また、サイバーカルチャーにも影響を与えた。
クール・クールLSD交感テスト(トム・ウルフ)
ヒッピー運動のルーツと成長を描いた正確で「不可欠な」本として記憶されています。
新宗教、超越国家の実現のためにドラッグを利用する。
New Journalismと呼ばれる文学的スタイルの先駆けとしても重要。
ラスベガス71(ハンター・S・トンプソン)
ありとあらゆるドラッグをトランクに詰め、一路ラスベガスへと向かったふたり…いったい何処だ、アメリカン・ドリーム!?ジョニー・デップ主演、テリー・ギリアム監督で完全映画化!ロード・ノンフィクションの大傑作にしてゴンゾー・ジャーナリズムの金字塔、待望の新訳。
ちなみに映画はつまらないらしいです。監督は未来世紀ブラジルのテリーギリアム。
LSD 幻想世界への旅(アルバート・ホフマン)
有機化学者アルバートホフマンによる著書。
科学者や哲学者からの素晴らしい絶賛と信じられないほど多様な引用が今もなおなされている。
幻覚世界の真実(テレンス・マッケナ)
アマゾン盆地における筆者の非常識な冒険の記録。
難解な歴史、形而上学的な熟考、陽気な状況の中に混じり合った深い物語。
シャーマニズムの基礎となるサイケデリックな経験がない状態で生きていた人生とは、エゴに奴隷化された人生であると言ってのける。
おわり
今回の文献を調べるにあたり、すでに絶版になっている本や、そもそも翻訳されていない本もかなりあることを知った。
日本語に翻訳されてきちんと販売されてる本というのはそれだけ価値のある本なのだ。
今回上げた本はどれもオススメだが、一番最初に挙げた知覚の扉から読むのがいいのではないだろうか。