一番イケてる国ってどこ?
- アメリカは言わずもがな。
- 最近は中国(深セン)もヤバイ。
- エストニアやスウェーデンやシンガポールもイケてるベンチャー企業をどんどん輩出してる。
じゃあ日本は?
「日本はソフトウェアエンジニアの給料が低い」と言われてる。
メルカリ、ニコニコ動画、LINE(ほぼ韓国だけど)なんかの面白いサービスは色々出ているけれど、もう一歩という感じ。
日本をイケてない!と言い切るのは好きじゃない。
けど、イケてる国と日本にはどんな違いがあるのかを今日は論じてみる。
日本からイケてるwebベンチャーが出てこない理由を改めて考えてみよー。
海外も日本もやってることは変わらない
まず事業内容。
これは結論からいうと日本とあまり変わらない感じ。
世界では今何がお金になっているのか。
- アドテク(広告+テクノロジー。レコメンド、検索など)
- アグリテック(農業+テクノロジー)
- エドテク(教育+テクノロジー)
- フィンテック(お金+テクノロジー。電子マネー、仮想通貨、フリマアプリなど)
- HRテック(人事+テクノロジー。評価制度や転職系など)
- 医療
- エンタメ
- IoT
- 音声認識
- AI
今ソフトウェアの世界で熱いジャンルはこのあたり。
この記事を読んでるあなたなら聞いたことあるものばかりなはず。
どれも日本でもやってるし、別に全く新しいアイデアがある訳ではなさそう。
あったとしてもそれは即座に世界中にコピーされる訳だしね。
ではどこで差がついているのか?
結局は投資だよね。
投資額が違う
結局理由は「投資されていないから」に尽きる。
投資されているかどうかが全て
時価総額ランキングにGAFA(Google, Amazon, Facebook, Apple)や中華企業(アリババ、テンセント、百度)が入っている。
この時価総額とは、単純な売上高ではなく、どれだけ将来を期待されているかが加味される。
つまりこれらの企業は、実際の売上に期待値が上乗せされており、その社員一人一人に期待と報酬がかけられている。
日本のベンチャー企業はここが弱く、あまり投資してもらえない。
日本のベンチャーが投資してもらえない理由
- 日本には新しいテクノロジーを受け入れる土壌がない
- 法整備が整っていない
- 既存産業の雇用を守る声が強く新規産業が入りにくい土壌
- 変化を恐れる保守的な国民性
- イケてる国が世界中から優秀な人員を掻き集めているのに対して日本は日本人のみでビジネスしている
- 解雇規制、新卒一括採用などで、無能でもそこそこの報酬がもらえるが、逆に有能はあまり報酬を貰えないシステム
- 投資してもらえないので高い給料が出せず優秀が集まらず成果が出ず投資して貰えずの負のスパイラル
これを見れば結局、法律や国民性や言語などのインフラがボトルネックとなっていることが分かる。
なのであまり日本に期待してもしょうがない。
未来への投資と格差社会は表裏一体
だけど日本がダメという訳では必ずしもないことを書いておきたい。
ベンチャーが生まれる土壌を作るというのは、慎重に行わなければ即座に格差社会が待っている。
エンジニアの地位を高める方法としては以下の二つの方法がある。
- 世界中から優秀な人員を投資して集める(アメリカ型)
- 国外産業を徹底的に排除し、優秀な自国民に徹底的に投資する(中国型)
どちらにせよ必然的に格差が生まれるので、猛反発が待っているだろう。
社会の側にあまり期待すべきではないと思う。
個人としてどうすればいいのか
生産者としてできること
- 技術力と英語を身に付けて国外へ出て行く
- 技術力を極限まで高めて国内で出来るだけイケてる企業に入る
- 国内の他の産業から需要を奪ってこれるようなプロダクトを生み出す
まあこんなところだろうか。
消費者としてできること
- 挑戦する人を小馬鹿にしない
- 変化を受け入れること。不安定な社会を楽しむこと
- 規制産業に落としているお金を、ベンチャーの製品に置き換えられないか考えてみる
正解のない世界で、夢を描きつつどうにかサバイブしていこうな!!!